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2014年8月28日 (木)

太陽を盗んだ男

ジュリーが原爆作って、国家に人を食ったような要求をすると言った内容の映画。

この映画が公開された当時、長谷川和彦監督33歳
この映画の中で原子爆弾を自力で作った中学の理科教師の城戸を演じだジュリーこと、沢田研二31歳

若い演者と、若い監督が組んだ、ハリウッドに負けないセンスあるサスペンスアクション映画だと思うのだが・・・・・

もちろん、ツッコミを入れたくなるようなシーンもある。
ネタバレになるが、城戸菅原文太演じる山下警部最終対決のシーンで、5発ぐらい弾丸を食らっても、なかなか死なない山下警部とか(笑)
しかし、城戸、山下警部ともどもビルから落下していくシーンは圧巻。
まるで死刑執行官のように「さぁ、行くぞ9番(映画の中でジュリーが使った仮名)」と言い、城戸を道ずれにして、落下させる山下
その時の城戸「俺は死にたくない!!」と思わせる生きる事に執着した表情
そして、落下した際に偶然が重なって、死を逃れる事ができたジュリー。
しかし、原子爆弾を作った報いか、放射物質に体を蝕まれ、髪の毛がおち、歯茎から出血が現れ・・・・・

当時、核保有国は(非公式を含め)8ヶ国で、自分が9番目に核保有する事になったから、仮名を9番と名乗るのが、なかなか意味深めいている。
ラジオ番組を巻き込むところは、バニシング・ポイント という映画の影響も受けているかなぁ。
国家 vs アナーキーな犯人、そして、そんなアナーキーな犯人に共感を覚えてしまう人々
日本版アメリカンニューシネマって気がしないでもない。

惜しまれるのは、この映画、興行的には成功しなかった事
都市部の映画館では人が入ったが、地方の映画館ではまったく人が入らなかったとか。

そして、これだけの名画を作った長谷川和彦監督が、この作品以後、映画を撮っていない事

この事実って日本映画にとっては大きな損失なように思えるんだよなぁ・・・・・

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